「結婚」という怪物

概要
長らく、結婚したくないと思っていた
僕は長いあいだ、結婚などしなくても構わないどころか、むしろ現代の日本で結婚することはあまりにもリスクが大きいのではあるまいか……などと考えてきた。
しかし今は違う。
人生を預けてくれるとか、あるいは人生を預けて構わないと思える人がいるならば、結婚するのもそんなに悪くなさそうだと思っている。
ただし、日本で結婚するのではなくて、海外で結婚する場合に限っては、という前置きがつく。
つまり、考えが変わったといっても条件付きであって、日本で結婚する気は結局のところ前向きではない。
理由はいくつかあるが、それはまず置こう。
現在(僕の目から見て)それは美しい、人間的にもすばらしい二十代前半のロシア人女性と長きにわたりやり取りが続いているが、彼女の話を聞くところ、やはり世の女の子の結婚願望というのは強いらしく、すてきな結婚が夢だとまで断言する。
女の子は結婚自体に憧れているのではなくて、盛大で豪華な結婚式に憧れているんじゃないの、などという「なんでそんなにひねくれちゃったの?」といったアレな意見まで散見される現代にあっても、そういった素朴な女の子の真剣にして衷心からの熱のこもった意見には、なにかとても強く心を動かすものがあったといわざるをえない。
なぜ結婚をしなくてもいいと思うのか
あるいはなぜ結婚したくなかったのか、ということだが、どうしてもメリットとデメリットを考えてしまうということに尽きる。
結婚のデメリット
結婚することのデメリットとしては
- 自由な時間、一人の時間が減る
- それまでにはなかった義務が増える
- イライラの種が増える(個々は小さくとも蓄積する)
- 家事の負担が増える
- 自由にお金が使えなくなる
- 平均的収入の男女が結婚すると、将来経済的に破綻する確率が高い
- 子育てなど金銭的な問題や負担が増える
- 相手方のご両親や親戚に気をつかう
- 親の介護問題が増える
- ほかの人を好きになってしまうと悲惨なことになる
- (ネット情報を信じてしまえば)ごく一部の女性以外は寄生虫?
- あまりにもわがままな女性が多い? 男もそうかもしれない?
- とりあえず結婚はできても、とりあえず離婚はできない
- 離婚する人が多い→うまくいく確率は低い
- いかなる絶世の美女でも歳をとって老いる
- 人間は飽きる動物
- 色々な意味で自分で発散しにくくなる(?)
- 思春期を迎えた子供が犯罪を起こしてしまったら……
- 子供が事件に巻き込まれたら……
- 子供がニートになってしまったら……
- 完璧な子育て法などない→自分に育てられるか不安
- もしその子供が自分の子供ではなかったら?
- 日本の殺人事件の半数以上が家族同士の殺し合い(!)
大きな理由としては概ねこんな感じだろうか。多いなこりゃ! なお、結婚しないことのメリットはこれらの逆だ。
家電やネットワークまわりなど、生活上で直接的に大きな影響を及ぼす領域のインフラが整えられてきたため、一人のほうが様々な面で負担が少ない。
料理もお金を出せばいくらでもすぐに好きなものを好きなだけ食べられる(料理のできない女の子が多い)、などというわけだ。
結婚のメリット
では結婚をするメリットは何かと考えると、
- 好きな人といつも一緒にいられる
- つらいときや苦しいときに支え合える
- 自分の遺伝子を後世に残せる
- 子供ができる(子供嫌いや子供ができない病気でなければ)
- 精神的にゆとりができて安定する
- 寂しさや孤独から脱出できる
- 相手にまとまった収入があれば金銭面でも安定する
- 親の介護を分担することができる(可能性がある)
- 食生活が改善する(可能性がある)
- 家族を支えねばという強力なモチベーションが生まれる
- いまだに「結婚して一人前」という風潮は根強い
- 世間体がよくなる(いい歳して未婚だと人格を疑われる)
- 好きな人と存分にナニができる
- 人生に二人分、あるいは家族分の思い出が積み上がる
- 老後に過去を振り返って思い出を楽しむことができる
だいたいこんなところだろうかと思う。主観的な精神的な理由が多い。
こうしたことを考えて、僕はこれまでデメリットのほうが抱える問題が大きすぎると思っていた。
だから自分は絶対に結婚しないと思っていたのだ。
なぜ結婚をしてもいいと思うにいたったか
あるいはなぜ結婚したくなったのかということだが、これはとどのつまり、結婚をしてよかったと思えるか否かは相手次第だという事実に尽きる。
そもそも結婚するしないを事前に決めておかねばならない約束がどこにあるというのだ? そしてその規律を守らねばならない原則がいったい人生のどこにあるというのか。
先ほど述べたメリットとデメリットの一覧についても、どちらも相手によっては消えてなくなるものが結構あることがわかる。
たとえば、個人的な時間をきちんと尊重してくれる相手であれば、一人で物思いにふける時間も作れるし、役割理論をわきまえた相手であれば、お互いに自分のできることできないことを話し合ったうえで、お互いに足りない部分をサポートしあえるだろう。
もし相手方のご両親や親戚がとても気持ちのいい人だったら、気疲れするどころかむしろ人生ますます楽しくなるだろうし、お金はほどほどで構わないという思想の持ち主同士であれば、自分の発見したお金のかからない楽しみを共有しあうこともできる(お金は沢山必要だという人が相手だとこうはいかない)。
メリットのほうについても、たとえばつらいときや苦しいときに助けてくれるような性格の相手でなかったら、場合によっては致命的な状況に陥るおそれがあるし、子供にしても先天的な遺伝子の異常で子供ができない体だったりしたら、当然お互いの純然たる血縁の子供を持つことはできない。
精神的にゆとりができて安定するかどうかも、相手の気性が激しければ、逆に精神的に不安定になることも増える恐れがあるし、相手にまとまった収入があっても、自分の金は自分の金という考え方が強ければ、生活面での負担は減らないかもしれない。
メリットもデメリットもない。相手次第。とどのつまり相手次第。
ありきたりだが「いい人がいれば結婚したいね」ということなんだな。大人になってしばらく、ようやく気づいた。
相手が自分にとってのいい人であれば、結婚も悪くなさそうだと。
僕は子供も好きなほうでね。そういう意味でも悪くない。
外国人の女の子にほだされて
で、ここから話は少し切り替わるわけだが、はっきり言って僕は外国人のほうが好きなんです(誤解のないように言っておくと、べつに白人に限った話ではない。肌の色は関係ない)。
これは十代のころからそうで、おそらく○曜洋画劇場とか○曜ロードショーとか、そういったものを異常なほど多く見ていたせいだと思う。深夜のものも真っ昼間ものもの、とにかく見漁った(怪しいビデオもね)。だから映画といったら僕は洋画なのだ。
そして物心ついたころ、ぱっと自分の周囲を見渡してみると、これはしたり、あのテレビの画面、スクリーンの向こうに見られたような綺麗な女の子などどこにも見当たらないではないか!
そこでふと考えた。
日本の綺麗な女の子は、存在する場所が偏っていたとしても、領土が狭いぶんすでにほかの男の手に落ちている蓋然性が高い。
では外国の綺麗な女の子だったらどうか? 日本から世界へ移動すると、分母と領土が桁違いに大きくなるぶん、地域によってはかなり大きな偏りが出ることもあるんジャマイカ?
要するに美人が集中して存在するような、そしてあまり人に知られていない地域が、日本よりも遥かに多くあるんジャマイカ?
そして今にして思うが、この考えはおそらく当たりなんだ。
僕は日本のエロ男爵、くっそ飢えた狼どもに日本の恥さらしをしてほしくないので、具体的な国や地域の名称を出すことは避けるんだが、外見どころか性格的にも優れた女の子は、世界には山ほどいることに気づいた。
ところが、おそろしいことに日本でそのような女の子を探すとなると、これがなぜか至難の業なんだな。これは本当に不思議なことだ。
確かに可愛い子はいる。しかし、結婚してもいいねとまで思わせてくれるような人にはめったに出会ったことがない。
まあ僕が日本の女の子にモテないというのも大きいんだがね!
(`・ω・´)<なぜだ!
もちろん、完全に理解し合っている母国語使い同士なので、何もかもが手に取るように伝わり合ってしまうということが邪魔をしているおそれもある。
しかし、それでもこれまで多くの外国の女の子とやり取りを重ねてきて感じたことには、どうしても日本人の女の子よりも外国人の女の子のほうが精神面でも成熟しているとか、あるいは派手そうに見えたとしても実際には非常に純朴であったりと、そういったことがあまりにも多すぎた。
今ではいい子がとても多いイメージのほうが圧倒的に優勢だ。
お金がなくても幸せに、あるいはそうでなくとも懸命に、這いつくばってでも生きている。何も得られていない苦しい生活を送っていても、何かしらの熱い希望を持っていたりする。
そして彼女は優しい! 僕はどうしてもそういった人々に心を動かされてしまうがちだ。
ただ助けてあげたいとかサポートしてあげたいというだけではなく、一緒に生きていきたいと思わせる何かがあるのだ。事実上、メリットもデメリットも意味を成さなくなるのだ。
たまたま運がよかったのかもしれないが、そういうわけで、結婚相手は外国の人がいいなと思うにいたったわけです。
同じ労力でより上位の相手を選べるならば、僕は当然そちらを選ぶだろう。
外国人のほうが当然ながら日本外の経験を豊富に持っているぶん、その知識や楽しい経験、体験、おもしろい考え方を共有できる可能性も高いので、ひいては自分の人生の色彩が豊かになるだろう。
よく日本人は同胞に対して白人コンプレックス、外国人コンプレックスを叫ぶが、僕ははっきりいってコンプレックスがどうのこうのという見方そのものが全くくだらないものだと思っている。
僕は単純に好きなだけだ。
お互いに好き合っていればWINWINでいいのだ。だから日本の女の子がイケメンの白人と付き合ってサイコー、その彼氏も日本のかわいい女の子と付き合ってサイコーっていうカップルも、やっぱりWINWINでいいのであって、そこへほかの日本人の男がしゃしゃり出てきて「コンプレックスだ!」とガチャガチャ言うほうが遥かに狂っていると思うね。
結論
いい人がいれば結婚したいね!
おまいらもいい人がいれば結婚シタマエ!
別にしなくてもいいけどな。
僕も自分の時間は非常に大事だし、趣味もあるから気持ちはよくわかる。
でも、頭の片隅に置いておくくらいはいいんジャマイカ?